内容説明
近代日本の文化界を演出した巨人・坪内逍遙の生涯と作品。芸術が救いとなり希望となる時代を、今あらためて求める。
目次
人生の峠路
おのずからなる「心規」
逍遙の略歴
『当世書生気質』と『小説神髄』
逍遙と二葉亭四迷
早稲田大学(東京専門学校)と逍遙
狩野芳崖との出逢い
早稲田大学の誕生
早稲田大学校歌の制定
逍遙の人柄〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠藤三春
1
ざっと読み。逍遥の生涯、、人物像、作品、周辺人物たちについてのまとめ。大村弘毅の「坪内逍遥」は基本的なことしか書かれていないが、ちょっと読みにくさはあるが、こちらの方が詳細。逍遥がどれだけ優しい人物か初めて知った。無内定の教え子のために動いた話やら、勲章受賞時のエピソードなど、苦労、金銭を惜しまず、人を助け、尽力していた。多くの人から慕われ続け、今に至るまでに名が残っているのだなあ。早稲田大を禁煙にした話が書かれていて、今はどうかなと調べたら、普通に喫煙所がある模様。うーん、残念w2015/03/20