内容説明
地元であるいは中央で、日本の近代を流星のごとく駆け抜け、生きた新潟県人の歴史ドキュメント。著者は元朝日新聞社記者。数十年にわたる取材生活からとらえた興味尽きない人間群像の記録によって、近代日本のかたちが鮮やかに見えてくる、まったく新しい歴史書。
目次
第1章 長岡藩敗走の八十里越えは日本の封建から近代への峠であった
第2章 文明開化の新しい日本に青春を重ねようとした人たちがいた
第3章 日清・日露戦争をどうたたかい、朝鮮王妃や伊藤博文はなぜ暗殺されたのか
第4章 明治四十三年は歴史の転回点、「冬の時代」に入っていく
第5章 民衆の間に芽生えた大正デモクラシーは関東大震災で潰された
第6章 深刻な恐慌で幕をあけた昭和は戦争へと傾いていく
第7章 軍靴のひびき高まるなかで戦争に反対、抵抗した人たちは
第8章 日米開戦前夜、友人だった駐米大使と司令長官はどう生きたか
第9章 広島・長崎に原爆投下され、「マッカーサーの日本」になる
第10章 列島が60年安保で揺れたあと、国民総力働きずくめで経済大国へ
第11章 激動の「昭和」が終わり、「平成」はひかえめにスタートした



