内容説明
ブータン王国は、北はチベット、南はインドにはさまれた、ヒマラヤ山脈の東端に位置する人口六十万ほどの、チベット仏教を国教とする小さな国。豊かな自然と素朴な人情が残る、世界でも稀な国のひとつです。そんなブータンの国の成り立ちから、国のシンボルである龍にまつわる話など、子どもから大人まで楽しめる二十編を収録。
目次
三つの願い
天空のガンデン寺
ツォメン
借りてきたゴ
ゾンの呪い
大工と絵描き
ひきがえるのイボ
ルナナの龍
ダワ、悪魔をけちらす
ガサ・ラマ・シンゲ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フィリップ・まろ
3
龍の国ブータン。「龍は人々の心の中に棲み、経験を食べて成長すると言う。龍の成長は即ちその人の成長である」。そう教えてくれたのは、この度日本を訪れた若きブータン国王である。国王の中にはやはり竜王が棲んでいる模様である。小っちゃくて弱っちい自分の中の龍よ、一歩ずつ大きくなれ、いつの日かデッカク羽ばたけ、と思う。2011/11/21
