内容説明
魅力つきないハーンの世界。ハーン文学の魅力は、ハーンという人間の魅力と一体である。1890年(明治23)に39歳で来日し、54歳で没するまで、滞日14年半のうち11年も教職にあり、また家庭では、子供にスパンクも辞さぬきびしい教育を行なったというハーンの後半生は、その文筆活動とともに重要な意味をもっている。「怪談作家」として知られる一面だけでなく、すぐれた教育者としての側面にも光をあてながら、その文業と生涯を著者独自の視点から解明した、精緻文雅なハーン研究。
目次
天成の教師
『クオレ』とラフカディオ・ハーン
人生の教師ラフカディオ・ハーン
日本の心
古い日本への挽歌
『神国日本』を読む
ハーンと音楽
詩人ラフカディオ・ハーン
一国者の芸術
夫婦の絆を断つものは〔ほか〕
-
- 和書
- 日本辞書辞典