内容説明
サラエボの砲声が世界にとどろき、ヨーロッパはみたび大戦の悪夢におびえる―。本書は、二人の著者が身を挺して混迷のバルカン半島を縦横断し、内戦におびえる世紀末の危機を打診した書き下ろしルポルタージュである。
目次
第1部 崩壊した国家(ボスニアの慟哭;異民族狩りの狂気;揺れる大国セルビア)
第2部 バルカンの不安(マケドニア;ブルガリア;アルバニア)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももんが
1
図書館にて。昔新聞を読んだときによくわからないままだったユーゴスラビア解体と紛争。昨年ある小説を読んで、その時のことを思い出して手に取りました。共同通信社の記者さん二人が、ボスニア紛争勃発から半年後、文字通り命懸けで現地にて取材。各地でそこに暮らしている人々の声を聞く。なぜ内戦までに至ってしまったのか、なぜそれほど民族や宗教や格差が堆積してしまったのか、誰が「欧州の火薬庫」に火をつけたのか。読んでもまだ私には理解できない。けれど知りたいから、この地域に関する本は今後も読んでいきたい。2023/01/19