内容説明
チェコスロヴァキアが生んだ、偉大な国民芸術家。１９８４年度ノーベル文学賞受賞。この世のあらゆる美と、人間の自由を追いもとめた“反体制詩人”ヤロスラフ・サイフェルト―。国境や文化のちがいを超越して、永遠の母の愛を謳う珠玉の名篇！
目次
窓辺で
ゆうべの歌
汽車
かあさんの花たば
子守唄
ちいさな女の子ペトシチカのために
つづり字読本の歌
かあさんへの初めての手紙
たちじゃこう草
駅
コーヒーミル
縞模様の羽根ぶとんの歌
ビー玉あそび
かあさんの毎日
くもの巣〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Като́н
0
クンデラよりは日本で読まれてないかもしれないけど、亡命した彼(その選択は誰にも非難できない)よりも、国内に留まり戦ったこの抵抗の詩人に、チェコ語作家初の受賞という栄誉がより相応しい。動乱の時代にこういう素朴な詩集を出したのは胸にくる。チャペックやハシェク、ヤコブソンや藤田嗣治、ネズヴァルらとの思い出を語った、回想記『この世の美のすべて』に興味が出てきた、とメモ。2024/02/05
