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内容説明
有名なフランスの昆虫学者、博物学者のファーブルが、長い間の観察をもとに、大自然に生きる多様な昆虫たちのありさまを生き生きと書き上げた『ファーブル昆虫記』(全10巻)。その中から有名な14話を、日本の自然観察記で知られるナチュナリストのケビン・ショート氏が選び出し、平易で現代的な英文に書き直した。牛や馬や羊などの糞の山から丸い玉をくりぬき、忙しそうに巧みに転がしていく姿から、東から西へと太陽を運ぶ神の姿が連想され、古代エジプト人から「神聖な甲虫」と呼ばれたスカラベのふしぎな生態をはじめ、オオモンシロチョウの幼虫、コブツチスガリ、オウシュウキゴシジガバチ、ナルボンヌコモリグモ、ランドックサソリ、オオナミゼミ、ウスバカマキリ、トノサマバッタ、コオロギ、アオヤブキリ、キンバエなどの驚きの世界が収録されている。
目次
The Pond
The Sacred Beetle
The Cabbage Caterpillar
The Great Cerceris
The Pelopaeus Wasp
The Black‐bellied Tarantula
The Life of the Scorpion
The Cicada
The Praying Mantis
The Locust〔ほか〕
著者等紹介
ファーブル,ジャン・アンリ[ファーブル,ジャンアンリ][Fabre,Jean Henri]
昆虫学者、博物学者。1823年にフランス南東部プロヴァンス地方の山間部のサン・レオン村に生まれる。幼少の頃から自然世界に対して限りない好奇心を抱いていた。苦学の末に師範学校を卒業。小学校、中学校の教師となり、学校で教えるかたわら、独学で物理学、数学、自然科学などの知識を身につける。そのかたわら、たゆまぬ昆虫観察を続ける。1871年に教職を離れ、執筆活動を始める。1879年にセリニアンの荒れ地に隠棲。自宅には広い裏庭があり、昆虫の研究に没頭できた。『ファーブル昆虫記:昆虫の本能と習性の研究』(全10巻)は同年から1910年にかけて出版された。その記述は昆虫たちへの愛情と読み物としての魅力に溢れ、絵画的文章と称される。作曲や詩作でも知られる。1915年、92歳で死去
ショート,ケビン[ショート,ケビン][Short,Kevin]
1949年、ニューヨーク生まれ。1972年に来日。上智大学、アラスカ大学大学院卒業。日本の漁業権制度の研究でスタンフォード大学より博士号を授かる。現在、東京情報大学・環境情報学科教授。エコロジストとして、里山や海辺の自然観察についてのエッセイを新聞や雑誌に寄稿。テレビ、ラジオの自然関連番組や自然観察会、講演会で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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