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内容説明
若い外交販売員のグレーゴル・ザムザが、ある朝、不安な夢から目を覚ますと、一匹の巨大な虫に変身していた。褐色の腹がふくらみ、たくさんの細い足がぴくぴく動いている。それは夢ではなかった。目覚まし時計を見ると、6時半だったが、起き上がる決心がつきかねているうちに、ドアをノックする音が聞こえた。母親がグレーゴルを起こしに来たのだ。―突然に自分が巨大な虫に変身するという奇怪な物語の中に、人生の不条理、働く意味、家族関係といった、さまざまな事柄を私たちに問いかける20世紀文学の傑作。
著者等紹介
カフカ[カフカ][Kafka,Franz]
1883‐1924。チェコ(当時はオーストリア)のプラハにユダヤ人として生まれる。プラハ大学卒業後、労働者災害保険局に勤務。作品はドイツ語で書かれ、「変身」は1912年に完成し1915年に刊行された。肺結核で療養生活を繰り返し、1924年にウィーン近郊のサナトリウムで41歳で亡くなる。死後、多くの遺稿が発表され、第二次世界大戦後、「審判」「城」などが、世界で広く読まれるようになった。日常の生活の中に潜む、現代人の孤独と不安感を独特の幻想と寓意をもって描き出し、実存主義文学の先駆者と称される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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