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内容説明
ぼくのとうさん、エルマーがまだ小さかったころ、いっぴきの年老いたのらねこに出会いました。その日は雨がふっていて、ねこはびしょぬれ。かわいそうに思って、うちに連れ帰り、おかあさんに内緒で、地下室でミルクをやっていたのです。ところが、3週間たったときに見つかってしまい、ねこは外にほうりだされてしまったのです。ねこを見つけたエルマーは、いっしょに公園に向かいます。エルマーは言いました。「ぼくは大きくなったら、ひこうきをもって、好きなところへとんでいくんだ」ねこがききました。「そんなに、そらをとんでみたいのですか?」「とびたいさ、そのためなら、なんでもするよ」「それなら…」それから、ねこがぽつりぽつりと話し始めた、不思議な島の物語。それが、ぼうけんの始まりだったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
98
絵にはなじみがあったが、お話を読むのは初めて。家を飛び出したエルマーの次から次へと繰りひろげられる大冒険。ことに"Wild island"に到着してからは、これでもかというくらいのハラハラドキドキ(幼稚園の年少児になったつもりで)。大人の目からすれば単純すぎるけれど、子どもたちに音読すれば、喜ばれるだろうなあ。絵も(作者の義母が描いた)ポップで印象的だから、紙芝居もいいかもしれない。幼稚園・保育園には必携の童話(もう、持ってるだろうけど)。男の子、女の子を選ばないと思う。きっと、みんな大好き。2013/07/08
takaC
61
食卓で音読してたのを聴いてた小学生の息子が「『エルマーと16ぴきのりゅう』じゃなかったのか」と言うのでどういう事か尋ねたら、この装画は日本語翻訳版『エルマーと16ぴきのりゅう』のものなのだそうだ。2013/05/11
モリー
50
40年以上の時を経ての再読です。(もちろん、幼稚園児だった当時の私が読んだのは翻訳されたものです。)所々忘れていましたが、幼い頃、ハラハラドキドキしながら読み進めた感覚の記憶だけは鮮明に蘇りました。ワイルドアイランドで捕縛され、奴隷のように酷使されるドラゴンの子どもを救い出す主人公、少年エルマーの何と勇敢で冷静なことか!この冒険物語には、子供の憧れが詰まっています。無人島への密航、野生動物との対峙、そして、何と言ってもドラゴンと友達になって空高く飛ぶこと。続きも読まねば❗2023/08/11
モリー
33
ドラゴンと龍は別物ですが、辰年にちなんで再読。2024/01/08
minimu
12
多読10冊め!日本語では何度も読んだ話だけれど、英文で読むのは初めて。は~なるほどこういう表現するんだ~などと考えながら読んだ(多読で勉強してはいけないというけれども…)。講談社英語文庫というシリーズ、ポケットサイズできちんと挿絵もあるし、集めたくなりました♪2023/01/09