出版社内容情報
近い将来、超小型衛星を利用した宇宙ビジネスが増え、誰もが自分の小型衛星を製作・打ち上げ・運用できる時代がやってくる。
本書は、惑星や人工衛星の軌道の基礎知識、ロケット・探査機開発の歴史、人工衛星の構成や超小型衛星の作り方について概説。また今後の宇宙ビジネス・宇宙利用の必須アイテムである超小型衛星の製作・打上げに必要な手順を中心に、部品の購入から製作、試験、データ取得、解析、発表の経験が得られるシステムデザインの手法を解説。航法誘導制御、推進機関、熱制御、通信、電源、筐体など小型化・高密度化された超小型衛星を構成する各装置について、購入できるCOTS(民生)製品も具体的に紹介。
新たに宇宙ビジネスに参入する未経験の企業、自治体、学生、宇宙と宇宙産業に関心もつ方のためのガイドブック。
目次
太陽系
宇宙環境
宇宙機の運動
宇宙システム概論
惑星探査計画の立案
航法誘導制御
小型推進機関
熱制御
通信
小型衛星搭載のコマンドとデータ処理装置
電源
筐体構造
発射関連装置
搭載観測機と観測対象
超小型衛星の製作
将来の宇宙計画
著者等紹介
久野治義[クノハルヨシ]
1933年生まれ。元早稲田大学理工学研究所招聘研究員、システムコンサルタント、工学博士(東大)。早稲田大学第一理工学部、ライス大学大学院。東京芝浦電気KK、東芝電波機器事業部技師長、電波通信事業本部技監、東芝テスコ役員を歴任。藍綬褒章、科学技術庁長官賞など。日本初の航法援助装置(ドプラーVOR、ILS、衛星受信機)の設計。日本初の短距離地対空誘導弾、傾向誘導弾などのミサイルシステム設計、他
長谷部信行[ハセベノブユキ]
1948年生まれ。早稲田大学名誉教授、理学博士。早稲田大学理工(1998~2019)、愛媛大学教養部&工学部(1979~1998)、東京大学宇宙線研究所(1978~1979)。ロシア国立原子核研究大学、フランスの天体物理学・惑星科学研究所、ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学マインツの客員教授などを務める。専門分野:放射線物理学、検出器物理学、宇宙線物理学、惑星科学、宇宙実験:大空、ジオット、ジオテイル、のぞみ、かぐや、スペース・シャトル、国際宇宙ステーション、KPLOなどに参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 真夏のバディ 集英社文庫