内容説明
本書では、火星は何が面白いのか、何を見たらいいのか、その方法と楽しむポイントについて、解説。さらに、過去の火星観測から今の火星探査に至る歴史的な経緯やその過程で考えられてきた火星像、得られた情報をどう解釈してきたのか、さらに何を知ろうとしているのか、そのための手段としての探査の歴史と積み重ねてきた成果、など大まかな火星に関する歴史をまとめました。
目次
第1章 火星の楽しみ方(火星を見る良いタイミング;火星の模様は火星の自転とともに移り変わっていく ほか)
第2章 望遠鏡での観測時代(望遠鏡で見たもの;火星の地図作りの開始 ほか)
第3章 火星の地史(火星の地質図;火星の誕生 ほか)
第4章 生命は?積み重ねた探査結果(火星探査で見えたもの;マリナーからバイキングへ ほか)
第5章 新しい火星像(火星の地形の主な特徴;火星の内部構造 ほか)
著者等紹介
鳫宏道[ガンヒロミチ]
1953年生。東京理科大学理学部卒業。1976年から天文担当学芸員として平塚市博物館に勤務。平塚市博物館館長、日本プラネタリウム協議会理事長を歴任。現在、日本プラネタリウム協議会監事、国際科学映像祭実行委員など、幼児から児童生徒、年配者までを対象に幅広いプラネタリウム運営を企画実施したほか、天文分野の普及活動、図録などの執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竜王五代の人
1
火星の観測での見どころ・研究と探査の歴史・その成果など、不足しているとすれば伝説絡みぐらいのガイドブック。ただ、もう少し図解が欲しかった。大気が薄くてそこには見どころがないのは分かるが、火山の断面図とか地下氷の在り方とかの図が見たかった。そこまで研究が進んでいないのかな? 月の「海」「陸」に相当する、歴史の古い地域と更新された地域、地球のような火山活動や水理作用の痕跡。月と地球のハイブリッドという評はあたっていると思う。/「ですます」と「だ、である」の文章が混ざっているのはちと違和感。2022/02/11