出版社内容情報
社会学者として鮮烈な印象を残し逝ったブルデューは、その死後噴出した批判の数々からその評価も大きく分かれる。本書では、彼の業績や理論を中心に、各執筆者が、ポスト福祉国家のあり方、同性婚、教育分析など独自の視点から新たな解釈を試みる。
目次
第1章 ブルデュー理論における福祉国家の解体と社会的排除―「社会分析(socio‐analyse)」の臨床的機能
第2章 フランスのPacs法成立と象徴闘争としての親密関係の変容
第3章 グローバリズムへの挑戦―今、知識人に求められること―ブルデューの実践から
第4章 社会学者の憤り方―ブルデューに学ぶ
第5章 P・ブルデューの教育と社会変動の社会学―競争、学歴のインフレ、アイデンティティの危機と合理的教育学
第6章 『ピエール・ブルデューの社会学―その成果と限界』
第7章 日本の社会=文化とフランス社会学―デュルケーム、ブルデュー、パンゲの議論をめぐって