内容説明
本書では、養殖技術の進捗過程における課題に焦点を絞り、その近況と解決への展望を、筆者が研究材料として取上げたアワビの場合を中心に、養殖生物の育種の素材、育種の技術とその適用に伴う諸特性の変化とその機序、技術適用結果の評価、ならびに養殖の支援技術としての半閉鎖式循環水槽の開発と性能評価などについて、研究・開発の経緯ならびに周辺事情の軌跡を辿ってみる。
目次
1 血液型・タンパク多型研究発展の流れの中で(育種の素材研究;育種の技術開発研究)
2 増養殖技術の進歩と育種(アワビ等の遺伝学研究;育種支援技術「半閉鎖式循環水槽システム」の開発 ほか)
3 増養殖漁業の課題と解決への試み(水産育種研究会発足と関連研究分野の国際的動向;日本学術会議育種学研究連絡委員会 ほか)
4 課題と新世紀への道(科学技術開発と先見性;進むべき道)
著者等紹介
藤野和男[フジノカズオ]
1925年生。東京大学農学部水産学科卒業。鯨類研究所研究員、米国内務省水産生物学研究所・研究室長(ホノルル市)、ハワイ州立大学遺伝学部講師、北里大学教授・同学園理事・水産学部長、日本水産学会・理事・東北支部長、水産育種研究会会長、日本学術会議育種学研究連絡委員会委員を歴任。米国内務省業績賞を受賞。現在、マリンバイオテクノロジー学会・評議員、北里大学名誉教授
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