内容説明
第1章 歴史的背景;第2章 利用過程の図解;第3章 利用サイクルの認識的側面;第4章 実際的な問題の調査への変換(第三段階);第5章 知識と勧告の乗離(第四段階);第6章 政策立案者と社会科学者の関係;第7章 応用社会調査の組織上の諸問題
目次
89.10.10
感想・レビュー
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roughfractus02
4
コロンビア大を拠点とし、政府のバックアップで自らの社会学を推進する著者は、記述統計から推測統計の社会学的な測定の流れを数学的に強化する。同時に従来の調査員が対面する聞き取り調査がメディア・ネットワークを介することが可能になり、一地域のサンプルを国内の傾向を敷衍する際の従来の調査の誤差も是正されるかに見えた。が、著者が政策決定に影響を及ぼすようになると、社会は動態化する。本書は、著者の参加する政府の政策決定に反応する市民が、調査対象として著者の考えを織り込み、著者の社会学が自己言及的になる諸要因を示唆する。2021/11/06