目次
第1部 宗教経験の心理学的研究(一般心理学と宗教心理学;宗教的思考と感覚の記述―ウィリアム・ジェイムズから現在まで)
第2部 人格の領域内における宗教(深層の葛藤からの宗教―フロイトとユング;個人的宗教の目標―オールポート、マスロー、メイ)
第3部 社会的相互関係を通じての宗教的発達(宗教的発達―エリクソンとピアジェの伝統;社会の影響)
第4部 心理調査と心理療法における宗教(宗教経験に関する心理学的調査;宗教問題に対する治療方法)
第5部 結論(一般的理論と固有な人生)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
アウグスティヌスからフロイト、ジェイムズ、ピアジェなども扱った宗教学書。「ジェイムズが宗教経験の諸相について述べ、明確にした時、彼は思考や、特別強い感情に強調点を置いた。彼は回心の問題に着手し、そこから強い、より広い宗教経験へ移ったが、それらはすべて神秘的という表題のもとに項目分けできる」「「聖性」(saintliness)は、すべての人格の型のなかで最善の発達の結果である。それは心理学用語とは言い難いが、ジェイムズはその心理学的価値を示すためにそれを議論し、そのまわりに語彙をつくろうとはかった。」2023/04/27