内容説明
今も続く野口健の大切な活動、戦争に斃れた人々の遺骨収集。減り続ける戦争体験者、以前と変わらない国民やメディアの無関心…遺骨を故郷に戻す機会が少しずつ失われていくなか、何をすべきなのか。野口健の新たなインタビュー収録。
目次
第1章 信念(洞穴で聞いた「英霊」の声 2008年3月・フィリピン;遺骨収集の「原点」 2008年5月・日本;「レイテ島へ行きたい」… 2008年10月・フィリピン;“3度目の正直”で遺骨と帰国 2009年3月・フィリピン)
第2章 課題(「すべての兵士を故郷へ帰す」アメリカ;すそ野を広げ「国民運動」に;高齢化が進む遺族・戦友の慟哭;「今の平和と繁栄を築いた先輩に対する責任果たす」と厚労相)
第3章 願い(「父よ、夫よ、兄よ…」;「国は何をしていたのか」;「火」がつき始めた 2009年夏・フィリピン)
野口健氏インタビュー(令和6年5月)
著者等紹介
喜多由浩[キタヨシヒロ]
産経新聞編集委員。1960年、大阪府出身。立命館大学卒。社会部次長、月刊『正論』編集部次長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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suikazura
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戦没日本兵の遺骨は戦後間もなく80年となる今も祖国に戻ることのできないまま百何万柱もそのままにされている。そんな中、アルピニストの野口健さんの約15年前の遺骨収集の様子を喜多由浩さんは誠実な文章でまとめている。 野口さんの行動力と発信力には本当に頭が下がる。国民の中に残る祖国を守って戦った先人への感謝の思いが野口さんを支えていたからこそ突破できたこともあろう。困難な局面でも諦めずに挑戦する姿に頭が下がる。 民意を汲む政治家。今後この国を守り抜く政治をしっかりやってくれる人がトップに立つことを心から望む。2024/10/29