内容説明
大恐慌から第二次世界大戦にかけての十数年間は、共産主義が勃興、帝国主義が跋扈し、世界は大きく変貌しつつあった。そのさなか、スターリンやチャーチル、ルーズベルトらの各国首脳が繰り広げた外交交渉は、国益と国益の衝突であり、野望と策略と思惑が渦巻く中、ルーズベルト大統領は強力な指導力を発揮した。
目次
第1部 ヤルタの災厄(最後の肖像画1―突然の死、「戦後危機」動かす;最後の肖像画2―「世界分割」を探り合う米英ソ;参戦の密約―「いいぞ」スターリンは頷いた ほか)
第2部 大恐慌のたたり(ニューディール―政権中枢にスパイ網が広がった;その男、ホワイト―米政策に望み通りの影響狙う;ホワイトハウス炎上―「偉大な国は必ずや復活する」 ほか)
第3部 日本脅威論(力の外交―「戦争は避けられないだろう」;アジアへの野望―日本は妄想に取りつかれている;わが友オトヒコ―計画は信頼できる男に聞いた ほか)