出版社内容情報
菊池雅之[キクチマサユキ]
著・文・その他
内容説明
極限状態のもとで訓練をかさねた逞しき隊員たちは、総力を結集して最悪の事態に立ち向かう。激甚災害では、被災地に向けて迅速に、陸海空から大量の物資を運び込み、温かい食事の提供や入浴支援を行なって被災者の心を和ませる。警察や消防では対処できない絶体絶命の危機に出動する“最後の砦”自衛隊の真の姿。
目次
第1章 自衛隊はどんな組織か?
第2章 初めての都市型災害
第3章 自衛隊の災害派遣改革
第4章 予備自衛官と初動対処部隊
第5章 生活支援に欠かせない自衛隊ごはん
第6章 入浴支援と後方支援連隊
第7章 災害派遣に活用できる装備
第8章 東日本大震災ルポ
第9章 これまでの教訓が生きた災害派遣
第10章 人を救う自衛隊となるために
著者等紹介
菊池雅之[キクチマサユキ]
軍事フォトジャーナリスト。1975年、東京生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。自衛隊だけでなく、米軍をはじめ、各国の軍隊を取材するため世界を回る。また危機管理をテーマに警察や海保、消防の取材もこなす。TVアニメ「東京マグニチュード8.0」や映画「ヱヴァンゲリオン新劇場版:破」、漫画版『亡国のイージス』などの軍事監修や資料提供も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海燕
5
自衛隊の組織や装備、活動について、災害対処を中心にまとめられている。写真も多数掲載され、初心者でも分かりやすい。著者自ら、長年にわたって大規模災害の現場に足を運び取材しているだけあって、地に足のついた、臨場感のある内容で安心して読めた。車両や装備の写真を並べただけのカタログのような本はたくさんあるが、本書は旧式の装備から現在の装備に、どんな背景があってどう変わったのかなど書かれていて理解の助けになる。被害が広範に及ぶ災害では自衛隊の規模、つまり頭数がいかに強力な力となるかが改めて知れた。2023/03/23