内容説明
日本が失った「滅私奉公」を発掘。戦後、墨塗され、教科書から消えた正成。彼は何のために大軍と戦ったか。
感想・レビュー
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なつきネコ@たくさんの本に囲まれてご満悦な化け猫
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湊川神社に行って気になった。楠木正成は難しい武将。後醍醐天皇の忠臣。死んだとはずなのに生きて、しぶとく戦い抜く。湊川で死んだことを強調され、愛国心の象徴され美化されるたが、正成の戦い方をみると、盾の設置や山城の防備、奇襲と戦国期の戦法の原型。盾の使い方では日本屈指なのではないか?戦いからも逃げ若のとらえ方も正しく思える。司馬遼太郎は楠木正成は宋学から後世英雄視される事を知っていたと。天皇家への忠誠か、後醍醐天皇への忠誠かで変わってくる。この答えは出ない。ただ、どちらでも私心なき忠臣だったことは間違いない。2024/07/06
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