内容説明
乱暴者だったり、色恋に夢中になったりと、実に人間味豊かな神様たちが多く登場し、躍動します。感受性豊かな祖先が築き上げた素晴らしい日本を、もっともっと好きになる一冊です。
目次
第1章 古事記(上巻)―「戦後教育の忘れ物」ともいわれる神話の意義を見つめ直す
第2章 古事記(中巻)―初代神武天皇から十五代応神天皇の足跡をたどる
第3章 古事記(下巻)―十六代仁徳以降の天皇の徳ある政治と人間像を追う
第4章 物語を彩る神々―古事記が描く神話には、脇役ともいえる神々が登場する
第5章 出雲からの視点―神話の三分の一は出雲が舞台。ここから見た古事記はどんな意味を持つのか
第6章 ヒメたちの物語―古事記に登場する女神やヒメ。現代人の琴線に触れる女性の物語を読み解く
第7章 天地を結ぶ地・伊勢―式年遷宮で新たな生命を宿した伊勢に日本人の価値観の原点を探る
第8章 技を伝える―古事記には、ものづくりに関する記述も多い。技術の原点を考察する
第9章 物語から歴史へ―古事記と日本書紀、その性格の違いから神話の記述が異なる意味を考える