出版社内容情報
紫電改や五式戦闘機など日本陸海軍の戦闘機を中心とした珠玉の9篇を収録。
【目次】
内容説明
零戦、紫電改、月光、屠龍、五式戦など、日本陸海軍の戦闘機を主役にすえた短篇集。落下傘降下を二回行なうも生還した男、スピットファイアやF6Fにもひるまない分隊長、日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれた操縦者…臨場感溢れる空中戦だけでなく、当事者たちの心情を細かく再現した珠玉の九篇を収載。
目次
落下傘生還二回、静かな闘志―ブイン基地と硫黄島の上空で
「スピット」もF6Fも恐くない!―敵よりも乗機の不完全が難題だ
同郷・同期が「紫電改」に乗った―母艦の「戦爆」、ラバウルの「ゼロせん」
オルモック湾の魚雷艇狩り―フィリピンで戦った夜の一年間
後ろに座った二名―被弾、負傷をものともせずに
開発と運用をむすぶエンジン技師―製品化サポートの内側をのぞけば
地上銃爆撃からB‐29邀撃戦へ―民間スタートの敏腕操縦者
邀撃エリアは関東の空―やっぱり最良は五式戦闘機
混血操縦者、福生に消ゆ―快男児が見せた大和魂
著者等紹介
渡辺洋二[ワタナベヨウジ] 
昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
12
          
            大学の頃から四半世紀以上読んでいる渡辺洋二氏の日本陸海軍航空戦史本も本当に多作になった。これまで取材を行った日本陸海軍航空隊の元将兵やご遺族が1250名にも及ぶ事実に改めて驚嘆する。唯一無二の当事者の軍務と戦場体験、国家・軍隊・戦争に対する当時を生きた日本人しか持つことを許されない思い等その集成が歴史となる同時代の人々の体験と声をご本人達がしっかり伝えられる時代によくその信頼を得て引き出し、戦後日本の異常なイデオロギーを排した稀有な形で淡々と文字に落とし込んだ作業は改めて凄いものと思う。全八編で過去作の増2025/09/22
          
        アヴィ
0
          
            零戦や紫電改のように後世まで名を残す名機はもちろん、雷電に屠龍から、夜間戦闘機の月光など、あまり語られることのなかった個々のエピソードを当時のパイロット達に取材した労作。緒戦では我に追いつくグラマン無しと言われた零戦も戦争後期ハイパワーのF6Fの登場によって空戦でも勝てなくなるのだが、様々な戦法によって零戦や紫電改がグラマンやスピットファイアを撃墜する話は血湧き肉躍る。そして後部席の偵察員や銃撃手の証言が多く、そのアングルからの空戦にも一驚する。2025/10/22
          
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