内容説明
日本軍のガダルカナル島撤収後、練度の高い空母搭載機の陸上転用作戦で起死回生を狙う山本五十六連合艦隊司令長官。再編成間もない瑞鶴飛行隊も航空撃滅戦に参加、自らも士気を鼓舞しようと最前線に進出する。一方、山本を“日本海軍随一の傑出した人物”とみなしていた米軍は、亡き者にするべく謀殺を画策した。
目次
第二部 山本長官前線へ(トラック泊地の春;山本五十六“第二の真珠湾”;「い」号航空撃滅戦;巨星墜つ;長官機還らず)
著者等紹介
森史朗[モリシロウ]
1941年、大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。専攻・国際関係論。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もっぱら有隣堂と啓文堂
9
単行本「ラバウル航空撃滅戦」の2分冊目で、昭和18年2月初旬のガダルカナル島撤退・ケ号作戦の終了直後から4月18日の山本五十六戦死の後始末まで。瑞鶴飛行隊でいえばラバウルに陸揚げされ「い」号作戦に参加し母艦に帰着するまで。愛人や部下との交流など、多くのエピソードから山本のパーソナリティを詳しく描く。ブイン視察の機密暗号の発出から始まり当日の空戦の真実を日米資料から明快に解き明かす8章、9章はこれぞまさに戦記という醍醐味が味わえる。護衛の零戦6機に対し死を命じる今流にいえばパワハラは多々報じられているとおり2025/08/10