内容説明
日本陸軍はいかに戦いにのぞんだのか。平時編成と戦時体制の違い、出征部隊の装備、携帯天幕の張り方、炊爨方法や料理献立、濾過や煮沸や薬品により飲料水を確保する方法、創意工夫で作った風呂や急造兵舎、戦場での便所の作り方、病気や怪我をした時の対処法、野戦病院と医療システム…等々を詳細につづる。
目次
第1話 戦時体制と平時編制
第2話 動員と出征
第3話 出征部隊の装備と上陸
第4話 行事
第5話 歩哨と斥候
第6話 伝令と連絡兵
第7話 道路と渡渉
第8話 宿営と廠営1
第9話 宿営と廠営2
第10話 給水と便所
第11話 駄馬と輜重車1
第12話 駄馬と輜重車2
第13話 駄馬と輜重車3
第14話 加給品と煙草
第15話 戦場の食事1
第16話 戦場の食事2
第17話 戦場の食事3
第18話 衛生システム
著者等紹介
藤田昌雄[フジタマサオ]
1972年、東京都に生まれる。日本陸軍を中心に兵站、軍事史を研究する。軍事史学会会員、軍事法規研究会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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好古
2
文庫になったので再読。生活編に比べて説明的で無味乾燥。淡々と説明書を読んでる感じで、当時の兵隊の息吹みたいなものは伝わってこない。(それが本書の趣旨でない事は重々承知しているが。)このサイズの文庫本で図説と写真が載ってるのはありがたい。もし再現できるのであれば圧搾口糧と牛缶を食べてみたい気もするが本来それが用いられるべき状況と当時の生産技術を考えると多分大して美味しくないんだろうなぁと想像。2024/08/20
高木正雄
2
輜重兵各部隊やあまり触れられることの少ない行李部隊などの記述が多い。戦場での食事は牛缶飯や五目飯は美味しそう。大陸での現地食糧徴発などはあまり触れられていない。そして一番気になるのが携帯口糧の採暖用としてあげられている「携帯濃厚汁」である。なにが濃厚だったのだろう2023/11/11
ビタミン
0
★★★★☆ 丸に掲載された連載の単行本化とのこと、あまり読まない分野なので楽しく読んだ。 後半ダレたのか(?)誤植が増える。2024/07/02