内容説明
太平洋戦争開戦劈頭の真珠湾攻撃に参加した特殊潜航艇五隻は未帰還となり戦死搭乗員は二階級特進、「九軍神」として喧伝される。しかし、その陰に存在を消された一〇人目の隊員がいた。羅針儀が故障した艇で出撃し、不運にも捕われた海軍士官の戦闘の詳細と、日本人捕虜を無事故国に帰すため闘った四年間の記録。
目次
第1章 生い立ち
第2章 海軍兵学校
第3章 兵学校の一号生徒
第4章 甲標的訓練
第5章 真珠湾攻撃
第6章 捕虜第一号
第7章 捕虜収容所
終章 帰国
著者等紹介
菅原完[スガハラカン]
1929年、山口県生まれ。海軍兵学校77期。戦後は航空自衛官(管制幹部)を経て東亜航空に入社、運航部運航管理者。その後、日本航空機製造に出向、ペルー国ランサ航空にてYS‐11の運航支援。帰国後は運航部技術課長。日本国内航空との合併により航務部基準課長、乗員訓練所座学教官、訓練計画課長兼海外委託訓練管理者、教官室長代理、乗員部次長を歴任。定年退職後も引き続き日本エアシステムに勤務、外人乗員導入時の座学教官兼海外委託訓練管理者を務め、1995年退社。その後、エアドゥ、スカイネットアジア立上げ時の外人乗員の座学訓練、英文マニュアルの作成を支援。1999年より執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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