内容説明
昭和十四年、内モンゴルの不毛の原野に繰り広げられた壮絶な日ソ戦。関東軍の誤断から悲劇的な消耗戦に投げ込まれ、冷酷、無謀な命令の下、近代的なソ連軍戦車部隊に「肉弾」をもって対抗せざるを得なかった兵士たちの戦いの実相に迫る。現地も取材、二年後に始まる太平洋戦争の縮図といわれる四ヵ月の戦いを検証!
目次
第1章 ハルピンから満州里へ
第2章 国境の小競り合い
第3章 遙かなるノモンハン
第4章 モンゴル、ソ連軍将兵の記録
第5章 ノモンハン戦場日記
第6章 北海道の兵士たち
第7章 ノモンハン事件とは、なんだったのか
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、歴史作家。著書『奥羽越列藩同盟』(中公新書)第19回福島民報出版文化賞、会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で平成27年日本国際情報学会功労賞受賞。この間、日本大学大学院で国際関係を学ぶ。2021年12月31日、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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