内容説明
ともに自決した青年は三島の真剣さに惹かれ運命をあずけた…。同時代に生きた者たちにいかに鮮烈な衝撃を残したのか。どのような波紋を与えたのか―三島由紀夫とともに自刃した森田必勝の足跡を軸に「楯の会」事件の実態に迫る。
目次
第1章 檄
第2章 青雲のきざはしを行く
第3章 民族派学生運動への接近
第4章 「楯の会」結成
第5章 「反革命宣言」
第6章 反革命決起
著者等紹介
岡村青[オカムラアオ]
1949年、茨城県生まれ。ノンフィクション・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
廊下とんび
5
三島文学との出会いは思春期の一番大きな出来事ともいえた。そしてその死は一生考えさせられる謎であり課題でもある。高校の頃、日教組の全盛期であったけど私立の我が校は 日共信者の教師ばかりで教材に使われた資料に三島の檄文を載せて自衛隊は違憲であることを強調していた。当時はある意味自衛隊が違憲であることを認めることはタブーに近かった。今の時代に三島の考えていた事柄はまるで(予言)のごとく適合して来た訳だ。憲法改正の是非はともかく軍人という仕事は傭兵は別としてサラリーマンでは成り立たない職だ ↓続く2021/02/08