内容説明
大陸戦線で何度も負傷を繰り返しながら戦地を駆け抜けた勝山号。日中戦争時代、その名前は子供から大人まで、数多くの人々の記憶に残り全国に響きわたった―なぜ一頭の馬が、こうも国民の注目を集めたのか。歴戦の部隊長、一緒に戦った兵士、育てた家族たち…勝山号に携わった人々の姿とともにその航跡をたどる。
目次
第1章 第三ランタンタン号として誕生する
第2章 「軍馬と戦争」で日本史をみつめる
第3章 軍馬勝山号として中国戦線へ
第4章 勝山号の主人・歴代部隊長たちの運命
第5章 愛馬との再会を熱望した人びと
第6章 軍国美談はいかに報道されたか
第7章 いま勝山号をどう見つめるのか
著者等紹介
小玉克幸[コダマカツユキ]
1982(昭和57)年生まれ。岩手大学教育学部卒。団体職員。趣味で戦史、郷土史の研究を続ける。専門は機甲、軍馬、郷土兵団。また、軍馬「勝山号」の馬主・伊藤新三郎曽孫(母方)で、幼少より勝山号の事績に興味を持ち研究を続ける。2007(平成19)年6月から地元の胆江日日新聞に連載した「故郷に生還~軍馬『勝山号』の軌跡~」により、翌年3月、岩手県競馬組合と岩手県知事より「馬事文化賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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