内容説明
暗黒のソロモン海上で日米の水上艦同士が演じた砲雷撃戦のドラマを刻々と変化をとげる水雷戦隊の航跡とともに見事に描いた傑作海戦記。わずか二百名が乗艦する白露型駆逐艦「五月雨」の開戦時からマリアナ沖海戦後の座礁離艦に至るまでを艦橋配置に勤務する若き兵曹が綴り、駆逐艦乗員の汗と涙の暮らしを伝える。
目次
開戦まで
比島上陸作戦
タラカン敵前上陸
魚雷と猛爆下のバリクパパン戦
スラバヤ沖の魚雷戦
連合艦隊出動のミッドウェー海戦
インド洋から太平洋への出撃
陸兵移乗す
ソロモン海付近の海戦
旗艦「由良」の沈没
距離二千メートルの混戦
ガダルカナル撤退作戦
ガダルカナルへの定期便
ニューギニア増援への出撃
凄惨!連続空襲下の撤兵
キスカ撤退作戦
コロンバンガラ島の夜襲
ラバウル周辺の激戦
包囲攻撃よりの離脱なる
陸兵二千七百名を海中より救助
あ号作戦
魔の艦影
座礁、総員退去
著者等紹介
須藤幸助[スドウコウスケ]
大正7年、小田原市に生まれる。小田原商業学校卒、昭和14年1月、現役徴集で横須賀海兵団に入団。同年5月、駆逐艦「五月雨」に乗り組み、発射幹部付となる。16年12月、義務服役延期となる。18年11月、海軍二等兵曹に任官。19年8月、座礁による総員退去まで「五月雨」乗り組み。20年8月復員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。