内容説明
「特攻隊の英霊に曰す 善く戦ひたり深謝す」。そう書き遺し、昭和二十年八月十六日、大西瀧治郎海軍中将は自刃した。自ら「統率の外道」と称した体当り攻撃をなぜ最後まで主導し続けたのか。生前の大西を良く知る元側近や元特攻隊員らへの取材を重ね、「特攻の父」の実像と隠された真実に迫る。
目次
第1章 元零戦特攻隊員の真情
第2章 「徹底抗戦」と「世界平和」のはざまに
第3章 「決死隊を作りに行くのだ」
第4章 神風特別攻撃隊、誕生
第5章 「忠烈万世に燦たり」特攻隊突入と栗田艦隊の反転
第6章 特攻の真意
第7章 棺を蓋うても事定まらず
第8章 終戦の聖断くだる
第9章 特攻隊の英霊に曰す
エピローグ 「神風」の見果てぬ夢