内容説明
第六潜水艇遭難に始まり、海底空母や水中高速潜の建造にいたる日本サブマリン物語。
目次
日本の潜水部隊は敗北していない(泉雅爾)
日本潜水艦隊の航跡と体験的戦訓(折田善次)
ガ島輸送「伊一潜」が演じた擱坐白兵戦(佐藤泰石)
レンネル沖「伊二五潜」爆雷回避三時間の死闘(藤田信雄)
ガ島隠密作戦「伊一七六潜」深海の凱歌(荒木浅吉)
日本潜水艦隊奮戦す(野村直邦/鳥巣建之助/橋本以行/板倉光馬)
潜水部隊「第六艦隊」の編制と変遷(坂本金美)
伊号呂号潜水艦戦歴一覧(伊達久)
潜水艦発達史に影響をあたえた重大事件(橋本以行)
立体戦術の理想潜水空母「伊四〇〇潜」型(板倉光馬)
敵影なき爆沈「呂一〇〇潜」機関室の恐怖(中川新一)
特潜八号艇ルンガ泊地を攻撃せり(田中千秋)
にっぽん潜水艦いまとむかし(板倉光馬)
私がテストした日本潜水艦の揺籃時代(香月常一)
ドン亀の成長に賭けた執念の六十年(丸石山三郎)
陸軍潜水艦の誕生と活躍の全貌(西村〓盟)
日本潜水艦部隊の戦果(鳥巣建之助)
呪われた伊三三潜その奇妙な航跡(板倉光馬)
呂五〇一潜先任将校大西洋より帰投せず(山岡一行)
感想・レビュー
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もっぱら有隣堂と啓文堂
8
旧軍の潜水艦は米軍のそれと比べるとほぼ活躍していないイメージがあるが、インド洋での通商破壊戦も行っているしインディアナポリスはじめ数隻の主力艦を沈めてもいる。ただレーダー、ソナー、ヘッジホッグといった対潜兵器が出現する中変わらず敵主力艦攻撃に固執し続け、多くをガ島輸送に充てたり等運用が不味かった。それから伊号、呂号、波号をそれぞれ多品種少量生産して艦型を統一できなかったことか。アメリカが無制限潜水艦戦を目的として大量生産したガトー級を投入した合理性とは雲泥の差がある。最後に伊400型が登場したのはあだ花的2024/10/04