内容説明
日本初の回転翼機としてその名を航空史に刻みながら、陸軍航空の主流から外れた出自ゆえ「キ番号」も付与されず詳細が知られなかった「萱場カ号観測機」―精密航空機模型製作の第一人者が多数の資料と関係者へのインタビューをもとに日本航空史の空白に挑戦、奇しき運命に彩られた幻の機体を鮮やかに蘇らせる!
目次
序章 “カ号”輸送船団上空にあり
第1章 ルーツを探る
第2章 スタートライン
第3章 動きだした開発計画
第4章 「カ号」飛ぶ
第5章 “カ号”戦記
終章 “カ号”に続くもの
著者等紹介
玉手榮治[タマテエイジ]
昭和16年、福島県生まれ。福島第二高等学校卒。新聞配達を皮切りに、自動車修理工、国鉄臨時雇用員、ピアニスト、デザイナー等、20回あまりの転職を重ね、平成10年、「玉手ヒコーキ工房」を設立。日本航空ジャーナリスト協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリータ
8
◆2023/2/25既読本棚に移す。◆単行本2002年光人社刊、文庫版(本書)は単行本に「大幅な加筆・修正を行なった」うえで2020年光人社NF文庫刊。◆仕事の関係で過去に単行本のみ確認していたのを文庫版が出ていたと知り一応購入(通読はしていない)。巻末(付録)の写真は単行本版のほうが鮮明とのことだが、本文に加筆修正があるというのなら致し方なし。
baron_yamaneko
0
ただの文庫落ちかなと思ったら、単行本からかなり加筆されてる印象。内容は相変わらず貴重。一生懸命な文体が苦手な人は居そう。2020/07/09