内容説明
大正十年、皇太子だった昭和天皇が皇室史上はじめて欧州を訪問された。御召艦「香取」艦長としてその大役を果たしたのは、沖縄出身提督・漢那憲和。退役後は、民政党の代議士としてシビリアン・コントロールを提唱、賛軍派と対立するが天皇は深い御心で漢那を支援した―埋もれた戦前史を照らしだす感動の一冊。
目次
第1章 少年時代(賢母と恩師;校長排斥ストライキ事件)
第2章 ハイカラ海軍士官(黄金の日々;明治青年のロマン ほか)
第3章 反骨政治家(怒涛の昭和;沖縄丸の船頭 ほか)
第4章 有終の美(試練;悠久の大義へ)
著者等紹介
惠隆之介[メグミリュウノスケ]
昭和29年(1954年)、沖縄コザ市生まれ。昭和53年(1978年)、防衛大学校卒業。海上自衛隊幹部候補生学校を経て3代目「かとり」で世界一周遠洋航海、その後艦隊勤務。昭和57年(1982年)退官。琉球銀行勤務。平成9年(1997年)米国国務省プログラムにてワシントン、ニューヨーク等で国際金融、軍事戦略等を研修。平成11年(1999年)琉銀退職。沖縄国際大学講師、拓殖大学客員教授を経て現在シンクタンク「沖縄・尖閣を守る実行委員会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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