内容説明
雷撃機と急降下爆撃機その開発と変遷―そして切実苛烈なる第一線の実情。超低空雷撃に命をかける九七艦攻、天山、流星。Gに挑み逆落としに突入する九九艦爆、彗星―技術開発に献身した人々。また、鉄壁の防空網をかいくぐり生還を果たした当事者たちの感動の手記。
目次
九一式魚雷に栄光をあたえた日本艦攻隊(愛甲文雄)
黎明の真珠湾に記した飛龍雷撃隊の真価(松村平太)
蒼龍艦攻隊ハワイ上空の激闘四十五分(大多和達也)
艦上攻撃機の発達変遷とその戦歴(永石正孝)
中島製「九七艦攻」設計技術者の回想(中村勝治)
魚雷を抱いた飛行機が夢だった頃(桑原虎雄)
戦運われに味方せず天山艦攻血戦記(肥田真幸)
設計主務者が語る「流星」開発秘話(尾崎紀男)
最後の艦攻「流星」テスパイ試乗記(大多和達也)
艦攻「天山」北海の空を死守せよ(喜多和平)〔ほか〕
感想・レビュー
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スー
22
8艦攻と艦爆の搭乗員と開発整備に携わった人達の証言をまとめた内容です。99式艦爆は大学を出て4年の新人が中心になって設計し初めての金属製の機体で頑丈さと軽快性を兼ね備えた機体を目指した野心的な設計で新しい技術を盛り込み沈頭鋲を採用していた、新人に任せていたのには驚きました人材育成に力を入れていた証拠ですね。艦爆隊の損害の多さにはやはり驚かされますラバウルに進出してから数日で数機しか残らなかった、本当に壮絶な体験談でした。2022/01/26
おい
2
旧日本軍の艦攻、艦爆隊の概要、関係者の証言がまとめられている。もう少し、素人には概要について厚く書かれていたほうがありがたかった。 ★★★2021/10/18