内容説明
ナチス御用達のライバル機・メッサーシュミットMe109と鎬を削り、大戦末期にはすべての連合軍戦闘機を凌ぐ高性能を備えるにいたったFw190の全貌。まさに驚異的ともいえる二次大戦前夜から戦中にかけてのドイツ航空界の技術と工業力の発展を背景に、気骨のメーカー、フォッケウルフ社のたゆみない航跡を描く。
目次
1 フォッケウルフ社の誕生
2 空冷戦闘機Fw190を開発
3 Me109をしのぐ傑作機
4 「スピットファイア」を圧倒
5 痛恨!英基地に誤着陸
6 “長っ鼻”D型で巻き返す
7 たった二機でノルマンディー迎撃
8 第二次大戦の最強戦闘機Ta152
著者等紹介
鈴木五郎[スズキゴロウ]
1924年7月13日、京都府中舞鶴生まれ。1943年6月、大日本飛行協会横浜飛行訓練所(学生航空連盟)で水上機の操縦訓練を受ける。1944年8月、三重海軍航空隊2期飛行予備生徒隊に入隊。1948年9月、東京大学文学部卒業。その後小学館児童編集部を経て読売新聞社出版局に勤務。1979年、定年退職。航空史研究家。2018年12月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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好古
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【感想】貧乏な町工場から徐々に実績を積み上げてドイツ軍最強級のレシプロ機をつくるまでのストーリーとしてだけでも面白い。素人や軍事に詳しくなくても飛行機に興味があれば楽しく読める。冒頭にあった戦後派遣された米軍調査団は「ドイツからはいろいろ学ぶべきところがあったが、日本からは二式飛行艇だけだった」と評したらしい。まぁそりゃそうでしょね、と言う感じ。戦況の推移も詳しく、やはり戦争と言うものは既存の兵器を改造していく、新しい運用方法を試すの繰り返しで、80年後でも大枠はウクライナ戦争もあまり変わらないと思った。2025/06/19