内容説明
「嫌だったら辞めて帰ろう」―一八歳の甘い考えは、入隊早々打ち砕かれる。髪は刈り上げ、化粧なし、朝シャンなし、食事時間は七分、おまけに肌は日焼けで黒光り…プライベートほぼゼロの集団生活も明るさと根性、同期との熱い絆で乗り切って、目指すは「班長」みたいな素敵な自衛官!新人自衛官の成長物語。
目次
自衛隊に入隊
日増しに厳しくなる訓練
日々の生活
演習に向けて
射撃訓練
楽しい日常諸々
いざ東富士演習場へ
前期教育修了
業務学校での後期教育
教育は中盤にさしかかる
後期教育最盛期
業務学校卒業の日
著者等紹介
シロハト桜[シロハトサクラ]
元陸上自衛隊女性自衛官(WAC)。1980年代後半、高校卒業後に2等陸士として入隊(新隊員WAC46期)。職種は会計科。曹候41期、最終階級は2等陸曹。平成の後期に「任期付自衛官」として1年ほど自衛官に復帰した。月刊雑誌「丸」に「WACの星」を連載中。ときどき自衛隊取材記なども書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
52
昭和の終わり頃、女性自衛官が後方任務に限られて数少ない時代の新隊員として入隊した「女の子」の話。世はバブル時代に入った頃かな。それでもあの頃、女性自衛官の入隊競争率は非常に高かったと聞いている。高校出た途端に、踊るような世の中と全く違った世界に飛び込んだ女の子の思いがよく出ていると思った。先日、この著者の別の本を読んだことでこれともう一冊を調達。2021/11/18
むさみか
10
自衛隊に入隊してから 前期教育3か月間 そして 職種が決まっての後期教育まで 18歳の女の子が自衛隊に入ったらこんな感じ 30年前でも今でも 本質はさほど変わらなそうです 辛い中の共同生活で 同期との絆がしっかり築かれて 別れに涙する姿は 可愛く 微笑ましかったです2021/07/07
てんてつ
3
女性自衛官の訓練時代を語ったものですが大学の運動部の活動記録感覚で厳しさは語られません。が、前半体力重視の基礎訓練を終え、それぞれの部隊に分かれていくシーンで号泣するのをみれば辛苦を共にしたんだろうなというのは伝わります。後期は隊へ配属された際の職種に合わせた内容となるため筆者は会計科となったため事務処理の課程に苦しむことに。前期と違った厳しさもあったが無事終了し本配属になるところで終わり正式な自衛官としての活動は続編にゆだねられる。2019/09/14