内容説明
第二次大戦中の日本陸海軍戦闘機の実に六割を生産した中島飛行機株式会社―その歴代の陸軍主力戦闘機、対B29用の高高度迎撃機の開発を手がけた技師が、冷徹な眼で日本と世界の戦闘機を比較し、浮き彫りにする日本航空テクノロジーの実像。“特攻専用機”の汚名をうけた小型攻撃機「剣」開発の過程を初めて詳解する。
目次
第1部 設計者の見た第二次大戦戦闘機(戦闘機の近代化;戦闘機と制空権;戦闘機の発達と翼面荷重;翼面荷重から見た第二次大戦の主力戦闘機)
第2部 主任設計者の回想(キ‐一一五「剣」誕生秘話)
著者等紹介
青木邦弘[アオキクニヒロ]
明治43年、神戸市に生まれる。昭和10年、東北帝国大学工学部卒業。同年、中島飛行機株式会社(太田製作所)に入社。陸軍機機体設計部技師として、キ‐27(九七戦)、キ‐43(隼)、キ‐84(疾風)、キ‐87高高度戦闘機、キ‐115(剣)の設計に当たる。20年、終戦にともない中島解散。富士産業株式会社発足。25年7月まで、中島飛行機岩手工場の整理業務および民需品の生産に従事。25年~56年、岩手富士産業株式会社設立にともない常務取締役、専務取締役を歴任。平成13年11月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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