内容説明
海軍兵学校で、一号生徒として君臨していた武田生徒は、航空士官の道を歩み、日本は戦争へ突入する。時代の軍事色に惹きつけられた武田は念願だった搭乗員となり、昭和十八年の春、トラック島の最前線に赴任した―直木賞作家が自ら捕虜となった稀有な運命と、青年士官の苦難に満ちた戦いの日々を綴る感動作。
著者等紹介
豊田穣[トヨダジョウ]
大正9年、満州に生まれる。昭和15年8月、海軍兵学校卒業。16年5月、霞ヶ浦航空隊付。第36期飛行学生(操縦)。18年4月、ソロモン方面イ号作戦で撃墜され、一週間海上漂流の後、米軍の捕虜となる。21年1月、帰国。中日新聞入社。48年、「長良川」で第64回直木賞受賞。平成4年度中日文化賞受賞。平成6年1月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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