内容説明
日中戦争のさなかに小学生時代を過ごし、六年生で、日米開戦。戦時下に生まれた幼顔の軍国少年は、親孝行のために海軍に志願、通信学校を経て配属されたのは、鹿児島の特攻基地だった―出撃前夜の特攻隊員の赤裸々な姿、グラマンの襲撃、そして、出撃搭乗員たちが少年に託した一冊のノート―少年兵の苛烈な戦場。
目次
第1部 軍国少年(十五年戦争とともに;子供の世界;師範学校志望 ほか)
第2部 海軍練習生(裟婆との訣別;入校式;海軍記念日 ほか)
第3部 南九州特攻基地(鹿児島へ;国分基地にて;山上の第二国分基地 ほか)
著者等紹介
千坂精一[チサカセイイチ]
昭和5年(1930)1月生まれ。昭和19年(1944)、東京高等師範学校附属高等科を卒業、防府海軍通信学校に入校。第72期普通科電信術練習生。昭和20年(1945)1月、鹿児島県国分基地の第701海軍航空隊に配属、第2国分基地で終戦を迎える。終戦時、海軍上等水兵。日本ペンクラブ会員、史遊会顧問、まんじ同人。童門冬二氏主宰の同人誌「時代」に歴史小説を発表、同誌休刊後は同人誌「まんじ」に歴史小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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