内容説明
弾丸を連続発射し、敵を制圧する威力を持った機関銃の登場によって戦場の形態は大きく変わった―日本銃器開発史に名を残す南部麒次郎の十一年式機関銃、二式複座戦闘機屠龍に搭載した三七ミリ大口径砲、画期的な防空システムだった二式多連高射機関砲など日本陸軍が装備した各種火器を写真と図版で詳解する。
目次
機関銃事始―ガトリング銃の購入で始まった日本陸軍の機関銃の歴史
重機関銃―九二式にいたる日本重機関銃の知られざる変革
軽機関銃―十一年式にいたるまでの創意工夫をこらした開発経緯
南部製機関銃―日本の銃器開発に貢献した南部麒次郎の傑作機関銃
八九式旋回機関銃―航空発展とともに各種飛行機の「守り神」となった名銃
単銃身旋回機関銃一型―ポスト「八九式」として高性能を求められた各種機関銃
ラインメタル旋回機関銃―近代化を図る陸軍が望んだ連射速度に優れた軽量機関銃
九九双軽・三式戦搭載機関銃砲―ドイツ製ならびにその影響をうけた機関銃が装備された
隼のホ一〇三―七・七ミリか一二・七ミリか、口径に関する論争の後に
キ‐45の対地火器―地上戦火器を載せて対地上戦に特化した幻の機体の威力
屠龍の大口径砲―対四発重爆撃機戦を主任務とした機体に載せられた戦車砲
対空機関砲―陸軍が海外の整備を購入しつつ試行錯誤を重ねたメカニズム
捕獲軽機関銃―大陸での戦いで陸軍がその高性能に着目した各種鹵獲兵器
高射銃架―空の脅威に対抗するために作られた三脚架・試作高射銃架
九七式自動砲―大きな期待が寄せられた歩兵が携行する対戦車ライフル
車載機関銃―戦車に接近する歩兵や敵陣制圧のために作られたその性能は
著者等紹介
高橋昇[タカハシノボル]
昭和9年、秋田県生まれ。陸上自衛隊青森第9師団第5普通科連隊に勤務。特級射手、おもに狙撃手として任務をおこなう。在隊時にガンブームが起こり、それに刺激されて退職後に上京、当時ガンブームを起こした人々と知遇を得、会社勤めのかたわら多くの資料を集め、軍装店アルバンにも勤務。現在、兵器・軍装研究家として執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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