内容説明
単機で洋上遥か最前線の敵情偵察任務に従事、さらには夜間単独偵察、海上護衛、対潜・対艦攻撃、特攻と、連合艦隊の目となり尖兵となり、縁の下で支えた水上機隊。水偵、観測機、水戦、瑞雲・紫雲、幻の晴嵐、飛行艇―世界に誇る日本海軍水上機を生んだ技術者と搭乗者たちが語る、“下駄ばき機”の発達変遷と奮闘記。
目次
サイパン沖「最上零水偵」苦難の索敵行
ガ島撤収 にっぽん水上機隊南へ飛ぶ
摩耶水偵機アリューシャン対潜記
巨鳥B24狩り“下駄ばき零戦”奮戦始末
十一航戦 ショートランド上空に敵影なし
零水偵と米魚雷艇 凄絶なる暗夜の決闘
艦載水偵“発進‐帰投”全航程マニュアル
カタパルト射出発艦と搭乗員心理
日本海軍水上機発達史
かくて零戦に浮舟が付けられた〔ほか〕