内容説明
中国との泥沼の戦闘を続けながら、なぜ大国アメリカはじめ、列強を敵に回しての戦争を決断したのか。満州事変、国際連盟脱退、日中戦争、ノモンハン事件、国際社会での孤立を深め、軍部の台頭を許し、戦争へと突き進んでいった日本はどこで針路を間違えたのか。視野狭窄に陥った昭和日本の悲劇の航跡を読み直す。
目次
第1章 謀略の満州
第2章 偽りの満州支配
第3章 国際情勢への無知
第4章 蒋介石・毛沢東を知らずして
第5章 藩閥軍隊の暴走
第6章 ソ連軍に大敗
第7章 大本営政府連絡会議の無責任
第8章 負けるべくして負けたミッドウェー海戦
第9章 アメリカにはめられたのか
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、仙台市生まれ。一関第一高校、東北大学文学部国史学科卒。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、現在、歴史作家。幕末の会津藩に関する作品をはじめ、戊辰戦争、近現代史や紀行本など幅広い著書を出版。著書『奥羽越列藩同盟』(中公新書)では、第19回福島民報出版文化賞、会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で平成27年日本国際情報学会功労賞受賞。この間、日本大学大学院で国際関係を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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