内容説明
ソロモン方面、潜航輸送23回。大戦末期の船団護衛と対潜掃海。孤立した友軍の陣地に物資を届ける潜水艦勤務。制空権なき海域を進む商船を護る海防艦勤務。ひたすら任務遂行に挺身した最前線の日々!
目次
第1部 伊号三八潜水艦(猛訓練の日々;伊三八潜の航跡;戦陣日記;艦長安久栄太郎中佐と伊三八潜の最後)
第2部 第四〇号海防艦(艤装員附を命ず;第四〇号海防艦建造;第四〇号海防艦各分隊の任務;対潜訓練と船団護衛;航海日記;機雷原の海で;青木艦長の思い出;再会)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikedama99
5
一度読んだことがあるようなないような・・という思いで手に取った。日記でこれだけ残してくれたこと、それを今平和な時代の我々が読んで考えることができることに素直に感謝だ。前半は潜水艦、後半は対潜水艦となる海防艦の勤務、経験が生きたと思う。それに、終戦後の掃海作業の大変さもふれられている。その後の米海軍士官との交流はほっとさせられる。再読してよかった。2025/08/13
ikedama99
2
本屋さんで手に取って、すぐ購入、すぐスタートしてみた。輸送に従事した潜水艦搭乗のあとには海防艦という真逆の船に乗り、輸送船の護衛をするという、数奇な運命をたどった著者。よくこれだけ記録を残してくれたと思う。中にある短歌は素晴らしいと思う。2018/02/15