内容説明
潜水空母や水中高速潜をも生んだ造艦技術の粋、伊号潜水艦。燃料、糧食、水、被服を満載して出撃すれば、艦長以下、一蓮托生の長期「カン詰め」任務となる。隠密行動を旨とし、敵艦撃沈破の戦果をあげた魚雷攻撃、補給輸送等の任務に従事。爆雷攻撃に耐え生還した艦長と乗組員らの手記が、潜水艦生活の全貌を描く。
目次
日本潜水艦戦法の成功と失敗(板倉光馬)
「大和魂」に敗れた伊号潜水艦(折田善次)
わが「ドン亀」にみる艦内特殊事情(板倉光馬)
潜水艦はこのように操縦する(筑土龍男)
造船官がみた驚異の潜水艦事件史(寺田明)
恐怖と戦慄「伊二五潜」初陣の記(中川新一)
追憶の「伊二五潜」アメリカ本土爆撃(藤田信雄)
潜水空母「伊四〇一潜」遂に参戦せず(南部伸清)
私は伊四〇〇潜洋上降伏の立会人だった(名村英俊)
米軍のみた伊四〇〇潜水艦の最後(M・C・ロバーツ)〔ほか〕