内容説明
航空母艦に結集された造艦技師、乗組員、艦上機搭乗員の技術と情熱。武運に恵まれた翔鶴・瑞鶴・隼鷹、ミッドウェーに果てた加賀・蒼龍、新鋭にして悲運の大鳳・信濃・雲龍、輸送任務に活躍した改装空母群…。当事者の綴った三十余篇の体験手記が、日本空母の建造と構造変遷、運命を分かつ海空戦の決定的瞬間を描く。
目次
大空母「瑞鶴」誕生にまつわる泣き笑い建造秘話(長谷川鍵二)
今日も空母瑞鶴が私を呼んでいる(高橋定)
わが俊翼“母艦屋の栄光”をめざして飛べ(藤田怡与蔵)
最強空母「翔鶴型」建造技術宝鑑(酒井三千生)
ただ一隻生き残った正規空母のたどる道(野元為輝)
偶然か必然か瑞鶴“武勲艦神話”誕生の周辺(野村実)
栄光の軍艦旗「瑞鶴」檣頭に消ゆるとき(麓多禎)
不沈の海城「翔鶴」炎上す(竹下哲夫)
艦本式“正規空母建造プラン”の成功と失敗(中島親孝)
謎の決戦空母「大鳳」設計始末記(矢ヶ崎正経)〔ほか〕