内容説明
恐怖と苦痛と使命感―。戦野に立つ若き女性が見た兵士たちの過酷な運命。若尾文子主演で映画化された、戦場での愛と性を描いた問題作。
著者等紹介
有馬頼義[アリマヨリチカ]
大正7年2月、東京に生まれる。学習院初等科より成蹊高校に進んだが、野球に熱中して退校となる。早稲田第一高等学院に転じたが、小説を書いて稿料を受けとったことがもとで、放校処分をうける。徴兵延期の特典を失い、昭和15年1月、召集されて満州に渡る。18年4月、除隊。帰国して同盟通信記者となる。隣組長、防空班長をつとめながら、反戦小説を書きつづけ、終戦を迎える。昭和29年、「終身未決囚」により第31回直木賞を受ける。昭和34年、「四万人の目撃者」で探偵作家クラブ賞を受賞。「東京空襲を記録する会」理事。昭和55年4月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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