内容説明
太平洋戦争末期、比島に設営隊員として駆り出された三十歳から四十歳なかばの妻子を抱えた一家の柱石たち。トロッコ、つるはし、ショベル等を使って密林を切り開き、人力主体で基地建設にあたった設営隊の苦闘。指揮系統は崩壊、食糧もなく、マラリアに冒され、ゲリラに襲撃されて倒れていった隊員を悼む鎮魂の譜。
目次
第1部 追想(タンボボ岬の沖にて;イバからマニラへ;設営隊について;木曽隠蔽砲台と震洋基地;コ島を離れて ほか)
第2部 追悼(コレヒドール海軍防備隊;二一九設の帰属と行動指令;設営隊戦没状況の調査;コレヒドール島の隊員;カバロ島の戦闘 ほか)
著者等紹介
岩崎敏夫[イワサキトシオ]
大正10年2月、福岡市に生まれる。昭和18年9月東京帝国大学第一工学部土木工学科卒業後ただちに海軍技術見習尉官、中華民国青島にて訓練を受ける(技術科第33期、施設系第2期)。19年3月海軍技術中尉。大浦崎特殊潜航艇基地、大分県宇佐飛行場設営、10月第219設営隊副長としてルソン島に進出、コレヒドール、クラークにて戦闘に参加。20年3月海軍技術大尉、9月終戦を知り下山。PW生活、21年1月内地帰還、第二復員官として残務整理従事、3月復員。東北大学名誉教授、足利工業大学名誉教授、土木学会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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