内容説明
日中戦争から太平洋戦争前半にかけ、敵を圧倒した九六艦戦と零戦。だが新たな敵戦闘機の出現により、技術者は夜に日を継ぐ努力を重ね紫電改、雷電、烈風ほか多くの名戦闘機を生んだ。搭乗員も鍛錬に心血を注ぎ、新鋭機を駆って出撃…。終戦で露と消えた電光、震電、秋水、極光まで、その航跡を明かした実体験手記。
目次
海軍戦闘機隊の用兵思想と空戦法の変遷
太平洋戦争に果たした零戦の戦略的役割
私が会得した「零戦」必勝空戦法
空戦の奥義“必殺の旋転戦法”を開眼した日
南京上空を乱舞した「九六艦戦」初陣記
複座零戦はこうして改造された
わが青春の翼 その名は零式練習戦闘機
見よバンダ海“下駄ばき”二式水戦の航跡
本格派水上戦闘機「強風」桧舞台に登場す
悲運の戦闘機「紫電」がたどった受難秘史〔ほか〕