内容説明
駆逐艦一隻喪失、という冷たい文字の陰には、乗員二百五十人の真剣な、真面目な努力と魂の燃焼があり、飛行機消耗五機という裏には、五人ないし三十五人の若い生命の奔騰とお守り札や千人針を持たせてくれた家族の祈りと―その祈りも及ばぬところでの、彼らの死がある。勇敢で崇高な、無名戦士の戦いを描く。
目次
第1部 第二水雷戦隊
第2部 戦艦「比叡」
第3部 空母「瑞鳳」
著者等紹介
吉田俊雄[ヨシダトシオ]
明治42年、佐世保に生まれる。昭和2年、海軍兵学校に入学、第59期。海大選科学生。蘭領東印度出張。米内光政、嶋田繁太郎、永野修身らの副官をつとめる。日米開戦前より軍令部第三部勤務、昭和18年より軍令部員・大本営海軍参謀。終戦時は中佐。平成18年12月、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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