内容説明
昭和十九年秋、南洋パラオ諸島の二つの島が玉砕した。アンガウル島のわずか数十人の生き残りの一人で戦後パラオに移住、戦友の慰霊に半生を投じている元陸軍兵と、ペリリュー島で終戦の翌々年まで二年以上戦闘を続けた元海軍兵―二人の証言を軸に一万一千人が玉砕した想像を絶する戦いを描くノンフィクション。
目次
第1章 パラオ共和国
第2章 ガダルカナルに出兵
第3章 連合艦隊はどこに消えた
第4章 現地召集
第5章 アンガウル島玉砕
第6章 ペリリュー戦争
第7章 逃亡生活
第8章 玉砕は続いた
第9章 奇跡の生還
第10章 倉田洋二の戦後
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年(昭和10年)、仙台市に生まれる。東北大学文学部卒。日本大学大学院博士前期課程修了。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、現在、歴史作家。幕末の会津藩に関する作品をはじめ、戊辰戦争、近現代史や紀行本など幅広い著書を出版。『奥羽越列藩同盟』では、第19回福島民報出版文化賞、また会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糜竺(びじく)
20
太平洋戦争の激戦地パラオでの戦いを生存者の証言で描いた記録。圧倒的物量の米軍に対し、洞窟で徹底抗戦した持久戦を詳述。「玉砕」とされながら生還した兵士の視点で戦争の悲惨さを伝えていました。平和の尊さを非常に感じました。2026/01/11
ターさん
1
前回読了した『ペリリュー戦いいまだ終らず』と同時に購入。取材ソースが同じのものがあり、内容が重複していた。玉砕を生き残ったアンガウル島の倉田洋二さん、ペリリュー島の土田喜代一さんの話が中心となる。一兵士が語る戦争の物語は重い。戦後の人間にとって、この戦争はどう考えても理解できない。「人命の軽視(中略)その象徴が玉砕と特攻だった。弾丸も食料もない戦場で兵士を戦わせ、玉砕という呼び方で美化された戦争のやりかただった」「玉砕」ではなく、真実の意味で「全滅」であった。そして、その責任は誰も取らずますます不可解だ。2021/08/01
ひろゆき
0
私が読んだのは河出書房新社発行の単行本。生存視野に取材しその体験をまとめたもの。そのため戦闘の全貌の記述が薄く、取材時間が短いためか体験記としての迫真性も乏しい。軍記マニアとしては、読んだことのあるような内容が多く、不満が残る。まあ生存者がそもそも少なく、ニュースソースが重なっているためだろうが。2021/02/16




