内容説明
陸海軍の戦闘機のパイロットは、敵機と切り結ぶのが役目で、つねに死傷と隣り合わせでいる。一瞬一瞬の判断と反応が生死を分け、機敏即応の操作が、相手を倒し味方を救う。彼らが任務を遂行する操縦席は妥協が許されないメカニズムで構成され、非情の空間と呼ぶに相応しい。
目次
秋水一閃―最も危険な戦闘機を飛ばすまで
零戦指揮官はストレート―信念のままに広大な戦域を飛んだ
滑空機へ至る道―脇役を追求し、派手さを望まず
新選組隊長の討ち死に―零戦と「紫電改」で見せた闘魂
ニューギニアを支えた男―偉丈夫は非力な「隼」で闘った
激突の果てに―ダバオ上空「月光」対B‐24
本土防空戦ダイジェスト―日本航空兵力、米軍機を迎え撃つ
若さの戦果―B‐29を確実に落とした「雷電」
切り裂くツバメ―戦隊長に続く「飛燕」の体当たり攻撃
著者等紹介
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。